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鼻水・くしゃみが止まらない

はじめに

くしゃみや鼻水が止まらない症状は、風邪だけでなく、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、自律神経の乱れなどさまざまな原因で起こります。

特に「熱はないのに症状が長引く」「朝方に悪化する」といった場合は、単なる風邪ではない可能性もあります。

本記事では、くしゃみや鼻水が止まらない原因や風邪との違い、自宅での対処法、受診の目安についてわかりやすく解説します。

くしゃみや鼻水が止まらない原因

くしゃみや鼻水は、鼻への刺激により日常的に起こりうるものです。通常、埃やチリ、刺激のあるにおいなどを吸い込んだときの刺激で反射的にくしゃみが出ることがありますが、刺激物を体外へ排出する正常な反応のため、過度に心配する必要はありません。 

しかし、長引くくしゃみと鼻水には注意が必要です。症状が止まらないときの主な原因として以下が考えられます。

  • 風邪
  • 副鼻腔炎
  • アレルギー性鼻炎(通年性アレルギー、花粉症)
  • 寒暖差アレルギー
  • 自律神経の乱れ(モーニングアタック)

くしゃみは軽視されやすい症状ですが、くしゃみを繰り返すと体力を消耗するほか、鼻や耳にもダメージが蓄積し、その他の病気につながる可能性もあるため気をつけることが大切です。

ここでは、それぞれの原因を詳しく紹介します。

風邪

風邪は、鼻や喉などの粘膜がウイルスに感染し起こる急性疾患で、くしゃみや鼻水が止まらないときの代表的な原因のひとつです。

空気中にあるウイルスを吸い込んでしまう、あるいはウイルスが付着したものに触れ、その手で食事をしたり口や鼻を触ったりすることでウイルスに感染します。体内にウイルスが侵入すると、その異物を排除しようとする防御反応によってくしゃみや鼻水が出ます。

はじめはさらさらの透明な鼻水だったものが、数日で粘り気のある黄色〜緑色をした鼻水に変わることもあります。その他の症状は鼻詰まりや喉の痛み、咳、発熱などです。

風邪と花粉症の区別がつきにくいこともありますが、特に発熱や喉の痛みがあると風邪の可能性が高くなると考えられます。

風邪にかかったときは栄養と水分をしっかり摂り、安静に過ごすことが大切です。風邪が長引くと中耳炎につながることもあるため、なかなか治らないと感じる場合には、耳鼻咽喉科を受診するのも選択肢のひとつです。

また、一般的には、風邪は数日〜1週間ほどで自然に治っていくことが多いですが、くしゃみや鼻水の症状が2週間以上も続く場合などは、風邪以外の原因が考えられます。

副鼻腔炎

副鼻腔炎とは、鼻の奥にある「副鼻腔」という場所が炎症を起こす病気です。

風邪やアレルギー性鼻炎が長引くことで、副鼻腔炎を発症することがあります。急性の副鼻腔炎の場合は自然に治ることがあります。

しかし、副鼻腔粘膜の炎症が長引くと、膿を排出する機能が下がり、粘膜が腫れて鼻腔を塞いでしまったりして炎症が広がることがあります。このような慢性的な副鼻腔炎は「蓄膿症」とも呼ばれます。

副鼻腔炎の主な症状は、鼻水のほか、鼻水が喉の方へ流れる「後鼻漏」、鼻詰まり、ほっぺたや両目の間の痛みなどです。特に、急性の副鼻腔炎の場合は青っぱなと呼ばれる膿の混じった鼻水がみられることが多く、症状がひどくなると味覚障害や発熱が現れることもあります。

アレルギー性鼻炎(通年性アレルギー、花粉症)

アレルギー性鼻炎も、くしゃみや鼻水が止まらない原因のひとつです。

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンと呼ばれる原因物質を吸い込むことで、身体がアレルゲンを異物と認識し、排除しようとして起こるアレルギー反応です。発熱などがなく、風邪ではないのにくしゃみや鼻水が出る場合はアレルギー性鼻炎が原因かもしれません。

発症の原因となる主なアレルゲンには以下があります。

  • 花粉
  • ハウスダスト(ダニのふんや死骸など)
  • ペットの毛

また、アレルギー性鼻炎には大きく分けて「季節性アレルギー性鼻炎」と「通年性アレルギー性鼻炎」の2種類があります。

花粉症は季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれる一方、ハウスダストやダニ、ペットの毛などが原因で一年を通して症状が出るものは、通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。 

アレルギー性鼻炎の主な症状は、くしゃみ、透明でさらさらとした鼻水、目のかゆみ、鼻詰まりなどです。症状を軽減させるためには、アレルゲンを避ける生活を送ることが大切です。

寒暖差アレルギー

寒暖差アレルギーとは、気温の寒冷刺激によりくしゃみや鼻水といったアレルギー反応と同様の症状を引き起こすものです。寒暖差が自律神経に作用することでくしゃみを起こしていると考えられ、「血管運動性鼻炎」とも呼ばれます。

寒暖差アレルギーを起こす原因はさまざまで、寒暖差が引き金になって発症するものの、その根本原因は精神的なストレスや飲酒、妊娠などにより自律神経の働きをうまく制御できなくなることと考えられています。

また、寒暖差アレルギーは俗称であり、「アレルギー」という言葉が含まれているものの、正しくはアレルギー反応ではありません。

アレルギー検査では異常が発見されないことが多く、原因がはっきりしないのにくしゃみや鼻水といったアレルギー性鼻炎と同様の症状が見られるのが特徴です。

自律神経の乱れ(モーニングアタック)

自律神経の乱れが原因で、鼻水やくしゃみが止まらなくなることもあります。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は活動時に働く神経で、交感神経が優位になると血圧が上がり、唾液や消化液などの分泌量が減少します。

一方、副交感神経は安静時やリラックスした状態のときに働く神経です。

副交感神経が優位になると、心拍数が減って血圧が下がり、唾液や消化液などの分泌量が増えるようになります。さらに、粘膜内の血管が拡張することで鼻が詰まりやすくなったり、鼻水が増えたりすることもあります。

鼻の粘膜には多くの血管と分泌腺があり、これら鼻粘膜の状態は自律神経によってコントロールされています。

自律神経のバランスが乱れると、副交感神経が優位な状態が過剰に続くようになり、鼻粘膜の血管が慢性的に拡張され、くしゃみや鼻水が止まらなくなるという仕組みです。

特に、朝起きた直後だけくしゃみや鼻水が止まらなくなる症状は「モーニングアタック」とも呼ばれ、睡眠中に優位になっていた副交感神経から、起床後の交感神経へスムーズに切り替えられないことで起きるとされています。

風邪・アレルギー性鼻炎・花粉症の違い

風邪・アレルギー性鼻炎・花粉症には、原因と症状に次のような違いがあります。

風邪アレルギー性鼻炎(花粉症含む)
主な原因ウイルス感染ハウスダスト、ペットの毛、花粉など
目の症状原則なしかゆみ、充血
喉の症状飲み込むときの痛み、喉の腫れかゆみ、乾燥による腫れ、イガイガ
鼻水の症状初期は透明でさらさら、黄色〜緑色、粘度が高い透明、さらさら
発熱の症状発熱、悪寒原則なし
その他の症状下痢、腹痛、吐き気など肌荒れ、激しいくしゃみの連発など

風邪は目の症状が原則ないのに対し、アレルギー性鼻炎や花粉症の場合はかゆみ、充血、涙目といった症状が現れることが多いです。さらに、風邪は喉、鼻水、発熱なども特徴的な症状が現れます。

また、花粉症はアレルギー性鼻炎の一種であり、症状には大きな違いはありません。アレルギー性鼻炎は花粉やハウスダストなどのアレルゲンが原因で起こるもので、そのなかで花粉をアレルゲンとして起こるものを花粉症と呼びます。

そのほか、花粉症は季節に影響しやすいことが特徴で、特に花粉が飛散しやすい春や秋ごろに症状が現れやすいです。

自宅でできる!くしゃみや鼻水が止まらないときの対処法

鼻水やくしゃみが止まらないときは、原因に応じた対処を行うことが大切です。

原因対処法
風邪うがい、手洗い身体を休ませる疲れを溜め込まないしっかり睡眠をとるバランスの整った食事を心がける
副鼻腔炎蒸しタオルなどで鼻の付け根を温める加湿器を使って保湿する鼻うがいをする鼻水は片方ずつ優しくかむ
アレルギー性鼻炎(花粉症以外)掃除機を毎日かけるこまめな洗濯をする空気清浄機を使う
花粉症外出時にマスク・メガネをつける花粉がつきにくい衣服を着る帰宅したらうがいするこまめに部屋を掃除する規則正しい生活をする
寒暖差アレルギーこまめに体温調節する首、手首、足首などを冷やさないようにする室内外の急な温度差を避ける湯船にしっかり浸かって身体の芯から温まる
自律神経の乱れ生活リズムを整える決まった時間に起床・就寝する朝起きたらカーテンを開ける趣味やリラックスできる時間を作るストレスを溜めない就寝前のスマホやパソコン操作を控える

また、いずれの場合にも、日常生活に支障をきたすほど症状がひどい場合は、医療機関に相談しましょう。

市販薬を使用するのも選択肢のひとつ

くしゃみや鼻水の症状がつらいとき、症状が続くときは市販薬を使用するのも選択肢のひとつです。

市販薬を使用する際は、原因に応じたものを選ぶことが大切です。

咳や痰といった症状に特化した市販薬もありますが、くしゃみや鼻水などの鼻症状に対しては、原因によって効果が期待できる薬の成分は異なります。

市販薬を購入する前に、商品に記載されている効果・効能などの表記を確認しましょう。

くしゃみや鼻水が止まらないときの受診の目安

くしゃみや鼻水が止まらないときの受診の目安として以下があります。

  • 色のついた鼻水が出る
  • 連続して激しいくしゃみが出る
  • 目がかゆい
  • 充血、涙目
  • 喉のかゆみ、イガイガ感
  • 鼻水の症状で夜中に何度も起きる
  • 鼻詰まりでいつも口呼吸
  • 市販薬を試したけど眠気が強い

市販薬で様子を見る選択肢もありますが、長引く場合、あるいは症状が重くて生活に支障をきたす場合などには医療機関を受診しましょう。自己判断で放置せずに、医療機関で診断・治療を受けることが大切です。

くしゃみや鼻水が止まらないときに行われる検査

くしゃみや鼻水が止まらないとき、原因が感染症かアレルギーかなどを見極めるため、主に以下の検査が行われます。

  • 血液検査
  • 抗原検査

血液検査はアレルギーが原因かどうかなど、さまざまなことを調べる検査です。

抗原検査は唾液や粘液にウイルスが感染していないかを調べる検査で、コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどに感染していないかがわかります。

これらの検査結果をもとに原因を特定し、症状の改善につながる治療法が検討されます。

くしゃみや鼻水が止まらないときの治療法

くしゃみや鼻水が止まらないときは、薬物療法が検討されます。

薬物療法では、アレルギー反応を抑える薬や鼻詰まりを緩和する薬、鼻の炎症を抑える薬など、原因と症状に応じた薬が処方されます。

そのほか、鼻の奥を洗浄して花粉や埃を取り除き、粘膜の炎症を和らげる治療法、アレルゲンに少しずつ慣らしていく治療法(舌下免疫療法)などがあります。

※医療機関によって治療法は異なります

また、自律神経の乱れが原因と考えられる場合には、生活指導も行われます。

江戸川区西葛西の内科なら当院へご相談ください

長引く鼻水やくしゃみ、生活習慣病でお悩みなら、西葛西駅南口徒歩5分の新葛西クリニックへご相談ください。

患者さまの症状をお聞きし、各検査を実施して原因の特定に努め、患者さまの不安に寄り添い丁寧に説明します。

お薬は院内処方ですぐにお渡し可能です。耳鼻咽喉科での専門的な検査・治療が必要な場合は近隣の総合病院のご紹介も可能です。 

駅から近く静かな環境で、スタッフ一同親身に対応いたします。お体の不調は放置せず、お気軽にご相談ください。

監修医師情報

楠目 節晃のイメージ
理事長

楠目 節晃

(医療法人社団楠目会 新葛西クリニック院長)

昭和59年埼玉医科大学医学部卒業。埼玉医科大学医学部第三内科研修医を経て、平成元年より新葛西病院院長、平成9年より新葛西クリニック院長に就任。江戸川区葛西生まれであり、40年以上にわたり地域の一次診療から人工透析まで幅広く地域医療に貢献している。

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